パリンと響く黄金の皮 【県南グルメ 今夜のごちそう】(82)春巻 センス・ザ・シノワ(小山) 

下野新聞
2020年2月10日

 「春巻きは誰もが知っていますが、ここの『春巻』は違います」とオーナーシェフの石毛啓之(いしげひろし)さん(44)に薦められた。

 何が違うのか-。黄金色に輝くつやのある皮。ふわっと空気を包むような巻き方。そして、食べる瞬間「パリン」と響く音。

 「薄いガラスのような感じ」と石毛さんが言うのもうなずける。揚げ方は「企業秘密」。毎回、必ず注文する常連客もいるという。

 具は豚肉とタケノコが定番だが、リクエストに応じて白魚など旬の食材を取り入れる。変わり種としてアボカドが入ることも。1本350円(税別)。

 春巻きに限らず、ほかの定番メニューについても食材から分量まできめ細かに客の要望に応えてくれる。紹興酒やウーロン茶など飲み物の種類も豊富だ。

 都内の有名ホテルで腕を磨いた石毛さん。現職の首相に北京ダックを提供したこともあるという。それをアレンジした「扇子特製北京ダック」(1羽1万2千円、税別)は店の一押し。

 「おいしいものしか出さない」という決意で「ほかとは違う」本格中国料理を振る舞ってくれる。

 【メモ】小山市若木町1の17の42。午前11時半~午後3時、午後5時半~10時。ラストオーダーは閉店30分前。木曜定休。(問)0285・22・3563。

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