《食いこ》イタリアンガレージ(潮来市) 職人技のナポリピッツァ

茨城新聞
2019年7月28日

まき窯で焼いた伝統的な「ナポリピッツァ」を提供する「イタリアンガレージ」は、JR鹿島線潮来駅の高架下にある、しゃれた雰囲気のレストラン。

社長の村田康次さんは高架下で喫茶店とそば店を営んでいたが、専務を務める釣具店のインターネット販売が好調で忙しくなり、約10年前に閉店。2017年、妻や長女夫婦、次女らと営むイタリア料理店として復活させた。

東京やイタリアなどの飲食店で腕を磨いたという長女の夫友哉さんは、ナポリピッツァ職人協会認定のナポリピッツァ職人。今年千葉県で開かれた認定試験で知識や技術、味などが審査され、職人に認定された。

友哉さんが作るナポリピッツァは、生地の材料が小麦粉と水、塩、酵母だけ、まき窯で焼くなどさまざまなこだわりがある。2日かけて生地を作る。「季節によっても、温度や湿度でも、生地の状態は毎日変わる。生地作りは難しいが楽しい」。手で延ばした生地にソースを塗り具材をトッピング、まき窯で一気に焼き上げる。高くなった縁の部分が膨らみ、香ばしい匂いが漂う。

自慢のナポリピッツァは約40種類。ランチのピッツァは好みのトッピングが選べる。季節の食材を取り入れた週替わりのランチパスタも人気。

水牛のモッツァレラチーズはイタリアからの空輸品を使うなど「イタリアでしか手に入らないものもあるが、なるべく安心安全な素材の国産を選び、手作りを心掛ける」と友哉さん。

イタリア料理店ながらワインだけでなく焼酎の種類が充実。康次さんがほれ込んだ鹿児島県の櫻井酒造や熊本県の天草酒造など希少な銘柄をそろえる。6月には九州の蔵元から杜氏(とうじ)を招き焼酎を楽しむ会を開催した。

友哉さんは「こだわって作るナポリピッツァと和のテイストも取り入れたイタリアンを目指している」。しょうゆやゆずこしょうを取り入れたり、馬刺しなど和の料理を洋風に盛り付けたりと料理でイタリアと日本を近づける。

■お出かけ情報
イタリアンガレージ
▼潮来市あやめ1の1の16
▼営業時間は午前11時半~午後2時、同5時半~同10時
▼定休は火曜
▼(電)0299(63)1863

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