イチゴ狩りシーズン到来 茨城・石岡の八郷地区

茨城新聞
2022年2月17日

筑波山系の山に囲まれた盆地に当たる茨城県石岡市八郷地区で、観光農園のイチゴ狩りシーズンが到来した。各農園のビニールハウスには、丹精を込めて栽培された赤い果実が、みずみずしさをたたえて次々と育ち、摘まれ口に運ばれるのを待っている。

やさと観光果樹組合(中村剛組合長)に加盟するイチゴ園は7軒。同市朝日、辻、小幡地区にあるが、特に土浦方面からの朝日トンネルを抜けた県道フルーツライン沿いの辻いちご団地に、多くのハウスが集まっている。

紅ほっぺ、とちおとめなど複数品種を扱う農園があるが、「いばらキッスをメインにするところが増えてきた」と話す中村組合長。「7割近く(の農園)で作っているのでは。栽培の仕方が難しいが、甘さがあり、酸味とのバランスも良く、みずみずしくて、イチゴ狩り向けの品種」という。

新型コロナウイルスの影響を受けるシーズンは3年目。バスツアーが減り、収益への悪影響は否めない。今年も感染防止策を万全に整え、シーズンを迎えた矢先、オミクロン株の急拡大。1月27日から県に「まん延防止等重点措置」が適用され、客足が心配される状況になっている。

サービス提供・料金システムは、加盟店統一で30分間食べ放題・持ち帰りなし。イチゴ狩りができるのは5月までだが、中村組合長は「寒いいまの季節が一番おいしい」という。1~3月の料金は各店おおむね大人1760円、子ども1540円(共に税込み)。

問い合わせは同組合(石岡市観光課内)(電)0299(23)7741。