新年の出番待つ 鏡餅作り 茨城・石岡
茨城新聞
2021年12月22日
正月用の鏡餅作りが20日、茨城県石岡市の餅店で始まった。もち米を蒸した甘い香りが漂う店内には、つややかな鏡餅が新年の出番を待つように並んでいる。
同市柿岡の「お餅の店 こまつざき」では、社長の小松崎やい子さん(74)ら家族4人で朝から鏡餅作りに取り組んだ。夫の貞男さん(74)が栽培したもち米を餅つき機で餅にし、手で丁寧に丸めて形を整えていった。
小松崎さんによると、餅の表面に片栗粉をまぶしながら手際よく丸くすることで、白く美しい鏡餅ができるという。個人宅や企業など、すでに400軒を超す注文が入っており、周辺の神社にも納める。31日までに、直径20センチから7センチまでの約千個を作り、大小二つを重ねて販売する。
小松崎さんは「新年に向け心を込めて作っている。手作りならではの温かみも味わってほしい」と話した。
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