戦国の祭神 御朱印に 茂木藩祖の猛将・細川興元 八雲神社「存在知って」

下野新聞
2021年5月19日

 【茂木】江戸時代に茂木を治めた茂木細川藩の藩祖細川興元(ほそかわおきもと)(1562~1619年)を祭っている茂木の八雲神社が、興元をモチーフにした武者絵の御朱印の頒布を始めた。小堀真洋(こぼりまさひろ)宮司(48)は「勇猛で知られた興元公がたくましく生きたように、希望を捨てずにというメッセージを込めた」という。

 興元は足利(あしかが)15代将軍義昭(よしあき)側近の細川藤孝(ほそかわふじたか)の次男。戦乱の世を戦い抜いて武功を挙げ、1610年に茂木に1万石を与えられ藩祖になった。江戸時代後期の200年忌で「大光霊神(たいこうれいじん)」として祭られ、1944年に同神社に合祀(ごうし)されている。

 原画は戦国武将の墨絵で知られる墨絵師御歌頭(おかず)さんが描いた。馬を駆り、名刀を振るって勇ましく奮戦する姿が躍動的に描かれている。御朱印には原画から起こした判と朱印、家紋が押され、「大光霊神細川興元公」と書かれている。

 小堀宮司は「興元公は大きな歴史的出来事の渦中にいて、希望を捨てず最後は一国一城の主になった。存在をぜひ知ってほしい」と話した。御朱印は興元の月命日の毎月18日から例祭日の25日まで、書き置き800円、じか書き千円で頒布される。

 原画は先代宮司修一(しゅういち)さん(故人)愛用の装束を用いて町内の永山表装センターで掛け軸に表装し、同神社の参宝殿で公開している。(問)同神社0285・63・0479。

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