壬生侍は“幕末最強” 多彩な資料で3人紹介 町歴史資料館
下野新聞
2021年3月8日
【壬生】強豪ぞろいだった壬生藩の侍を紹介するテーマ展「壬生の剣士-幕末最強のサムライ-」が、町歴史民俗資料館で開かれている。4月18日まで。
同館は11月開催予定の全国藩校サミットに向け、壬生藩をテーマにした展示会を順次開催している。今回は第2弾。
壬生藩は「神道無念流(しんとうむねんりゅう)剣術」の流祖、福井兵衛門嘉平(ふくいひょうえもんかへい)の出身地で、剣術が盛んだった。また、壬生城は徳川(とくがわ)将軍家の日光社参での宿所として使われ、将軍を守るために藩主が武芸を奨励していたという。
今回紹介するのは、松本五郎兵衛(まつもとごろべえ)、友平栄(ともひらさかえ)、野原正一郎(のはらしょういちろう)の3人。野原が武者修行で長州藩を訪れた際、同藩が「我が剣士、皆及ぶ者なし」と記した書物の写真や、水戸天狗(てんぐ)党の乱で壬生藩が2番手の「関脇」に名を連ねた番付の写しなどを展示。さまざまな資料から3人の精強ぶりが分かる。
中野正人(なかのまさと)学芸員(62)は「幕末の壬生剣士が全国的に見ても強かったことを、この展示で町内外の人に知ってもらえれば」としている。
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