遺跡で知る縄文の那須 風土記の丘資料館 土器や装飾品など展示

下野新聞
2021年3月8日

【大田原・那珂川】企画展「なすの縄文遺跡-なす風土記周辺の遺跡から-」が、町なす風土記の丘資料館(那珂川館)を第1会場、市なす風土記の丘湯津上資料館(湯津上館)を第2会場に開かれている。那須地域の縄文遺跡6カ所を紹介し、出土した土器や装飾品などを両館合わせて約120点展示している。4月4日まで。

那珂川館では那須烏山市の曲畑(そりはた)、荻(おぎ)ノ平(だいら)、小鍋前(おなべまえ)遺跡を、湯津上館では那須塩原市の槻沢(つきのきざわ)遺跡、那須町のハッケトンヤ、何耕地(いずこうち)遺跡を紹介している。

那珂川館では、曲畑遺跡で見つかったベンガラ(赤色塗料)の入った土器のほか、縄文時代の耳飾りである耳栓(じせん)やペンダントの一つである硬玉製大珠、腕輪といった装飾品、炉の内部が複数に区分された「複式炉」などを展示している。

同館の初井光平(はついこうへい)学芸員は「さまざまな地域と交流し独自の文化を創った縄文時代の那須地域を知ってほしい」と来場を呼び掛けている。

関連行事として3月13日午後1時半から、那珂川館を集合場所に展示解説を行う。(問)那珂川館0287・96・3366、湯津上館0287・98・3322。

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