若年女性向けに試作品 「とちぎの器」研究会 本県の魅力意識し表現
下野新聞
2021年3月4日
「とちぎの器」魅力向上事業に取り組む県の研究会は、20~34歳の女性を指す「F1層」向け陶磁器の試作品を完成させた。県は調査データを含め研究成果を県伝統工芸品の益子焼、小砂焼(こいさごやき)、みかも焼の産地に提供し、商品化を促す考えだ。
事業は三つの産地の陶磁器の知名度をF1層に高めるのが狙い。2年かけて産学官民で取り組んできた。
2019年秋の益子陶器市で、本県の魅力を代表するモチーフの4デザインを示し、アンケートを行った。この結果を基に「いちご」「自然」「かんぴょう」にテーマを絞り、文星芸術大の准教授・学生や作家、陶芸店、とちぎ未来大使らの意見を集約し、試作品作りを進めてきた。
研究会によると、完成した試作品「いちご」は、つぶつぶ感にこだわり、思わず触れてみたくなるような器を目指した。F1層の求める白やピンク色の器を意識した。
「自然」は益子の伝統のうわぐすりを用いて豊かな自然を表現した。皿の形はアンケートの意見を基に角形にし、特別な土を使って軽くて丈夫な器を実現した。「かんぴょう」は皮をむいた跡のあるユウガオを表現した。重ねて収納しやすいデザインにした。
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