LED看板で市民へ発信 真岡の企業が設置 街に活気と明るさを

下野新聞
2020年10月12日

 【真岡】街中に明るさや活気を呼び戻そうと、田町のオフィス総合商社「ヨコタ」が県道に面した事務所の窓際に発光ダイオード(LED)ビジョン活用のデジタルサイネージ(電子看板)を設置し、朝~夕は登校中の児童らに「いってらっしゃい」といったテロップや自然の実写映像、夜は遊泳する熱帯魚や星空をイメージしたカラフルなCGなどを今月から発信している。新型コロナウイルスの影響を受ける地元企業などを支援しようと、同社は事業所のPR動画や広報用チラシを持ち込めば当面の間は無料で配信する方針だ。

 LED電球約50万個が配置された電子看板は、事務所1階西側の窓ガラスの大きさに合わせた縦2・5メートル、横6メートルの特注品。市内企業などでつくる「真岡ITメディア協議会」の事務局長も務める同社の横田透(よこたとおる)代表取締役(61)が「真岡の元気を発信するシンボルの一つにしよう」と購入を決め、9月上旬に設置した。

 配信は朝から夜まで行われており、午前7時半~9時は児童や出勤途中の会社員らに「手洗い・うがいを心がけましょう」「交通ルールを守って運転しましょう」と静止画の文字で呼び掛けている。

 同9時~午後4時は鳥が空を飛ぶ様子や雄大な海の実写映像などを流し、色がより鮮やかに見える同4時以降には海を泳ぐ大小の熱帯魚や赤、白の金魚、星空や樹木、紅葉をデフォルメした幻想的なCGなどが配信されている。

 1日からの配信後、同社には市民から「CGがきれい」「夜は通りが明るくなり防犯対策にもなる」などの声が寄せられ好評という。このため午後7時までだった夜間の配信も、9日から同9時に延長した。

 電子看板を主に担当する同社WEB事業部の高山彩水(たかやまあやみ)さん(23)は「31日のハロウィーンを前に、インスタ映えするようなCGを制作しており、完成次第、配信したい」と意欲的だ。

 電子看板は土日も配信している。(問)同社0285・82・4246。

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