優しいタッチが癒やしに 足利 川島さん、水彩画展
下野新聞
2020年10月13日
【足利】地域の四季や街並みを透明水彩絵の具で丹念に描く千歳町、会社員川島直人(かわしまなおと)さん(27)の作品展が15日まで、相生町の市民活動センターで開かれている。
発達障害のある川島さんは中学2年の時、美術教師に勧められて水彩画を始めた。人付き合いが得意になるようにと母知子(ともこ)さん(61)の願いで毎年作品展を開き、今回で11回目。
新型コロナウイルス禍に思いを寄せ、花見客が来ない中ひっそりと咲く桜や、中止になった足利花火大会を思って「花火のように(花びらを)描いた」というアジサイの花など23点を展示した。9日には会場でコロナ収束を願う石仏画制作に励み、パレットを傍らに極細の筆で丹念に色を入れていた。
古くからのファンという県(あがた)町、主婦新井美幸(あらいみゆき)さん(57)は「例年以上に優しいタッチに感じられた。コロナ疲れの中で穏やかな気持ちになった」と話していた。
土日祝日を除き、午前10時~午後7時(最終日は午後3時)。無料。
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