梅まつり日程決まる 水戸が3月1日開幕 筑波山は2月26日から 茨城県緊急事態宣言解除で
新型コロナウイルスの感染拡大で開幕を見送っていた「水戸の梅まつり」について、水戸観光コンベンション協会と水戸市は22日、3月1日から開催すると発表した。県独自の緊急事態宣言が解除されるのを受け、3月21日までの21日間、偕楽園と弘道館で開く。まつりは125回目。本来2月13日に開幕するはずだった。
市観光課によると、感染防止対策や開催できなかった関連イベント順延の準備のため、3月1日からとした。今年の見どころは夜間に光でみやびな雰囲気を演出する「夜・梅・祭」。開館180年記念の弘道館と水戸城跡に会場を集約し、6、13の両日に開く。
偕楽園では1~31日までの夜間に「チームラボ 偕楽園 光の祭」を予定。午後5時にいったん閉園し、イベント参観者は同6時から吐玉泉と東門から入園してもらう。
実行委は恒例の「野点(のだて)茶会」や「全国梅酒まつりin水戸」「水戸納豆早食い世界大会」など、飲食を伴うイベントは中止を決定。年明けから県内で感染者が増えたのを受け、1月28日、「緊急事態宣言期間中の中止」などを明記したガイドラインを設けて対応するとともに、県外からの出演者がいるイベントなども中止を決めた。
2月中から3月に順延になったイベントは、「観梅着物Day」(6、7日、偕楽園見晴広場)▽水戸東武館による武道演武(13日、弘道館対試場)▽水戸史学研鑽(けんさん)会吉田塾の弘道館公開講座(同日、弘道館至善堂)▽杖(じょう)友会の「田谷の棒術」(14日、弘道館対試場)▽第75回観梅俳句大会(16日、県立歴史館講堂)。
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開幕が延期になっていた「筑波山梅まつり」について、まつりを共催するつくば市は22日、26日から3月21日の日程で開催すると発表した。県独自宣言の解除を受けて日程を決めた。会場では、消毒液の設置や手洗い場の増設といった感染防止策を徹底する。安全祈願祭を含めたセレモニーは取りやめとした。
新たな取り組みとして、山中の土産物店や飲食店で割引など店ごとの特典が受けられる特別クーポンを会場内で発売する。筑波山全体に来場者の周遊を促すことで会場での人の密集を避け、感染リスクを下げる狙いがある。
市観光推進課の担当者は「遅れて始まった分も関係者みんなでおもてなししたい。感染対策を取ってお待ちしている。きれいな梅を楽しんでほしい」と話した。
旅館「筑波山江戸屋」(同市筑波)の吉岡美奈取締役(44)は「最近は客足がだんだん回復している。梅まつりを機に筑波山が再び活気づいてくれれば」と語った。
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