4種のパイまんじゅう、県産食材ベーカリー 学生アイデアの商品発売

上毛新聞
2021年2月24日

◎沼田の四季を4種の餡でパイまんじゅう 前橋国際大
共愛学園前橋国際大(前橋市小屋原町)の学生による仮想企業「繭美蚕まゆみさん」は22日、沼田市の四季の魅力を表現したパイまんじゅう「ぬまたびより」を開発したと発表した。23日からJR高崎駅の「群馬いろは」で販売する。

春の沼田公園や秋の吹割の滝など季節ごとの観光地をイメージし、桜あん、ブルーベリー餡、かぼちゃ餡、イチゴ餡の4種類の味がある。地元農産物のPRとして材料には沼田産ハチミツを使っている。4個セットで990円。

22日は繭美蚕の大淵はるかさん、須藤彩恵さん、相京雄磨さん(いずれも4年)がテラス沼田を訪れ、横山公一市長に報告した。横山市長は「6次産業化は商品化から販売までなかなか至らない。すごい」と感謝した。

23日は学生が群馬いろはの店頭に立ち、数量限定で販売する。今後、沼田市の観光案内所や渋川市の上州・村の駅など順次販売店を拡大する。

◎百年小麦や県産食材でベーカリー 館林商工高とローソン
ローソンが館林商工高と共同開発したベーカリー2種類が完成し、同高生徒が22日、館林市役所でチラシを配布するなど宣伝活動を行った。23日から関東甲信越のローソン約4800店舗で販売する。

「チョコチュロス」(150円)は邑楽館林産「百年小麦」の特徴を生かし、もちもちした食感に仕上げた。長さ20センチで食べ応えがあり、ビターチョコレートで甘さを抑えた。「焼きカレーデニッシュ」(145円)は薄い生地を重ね、上州麦豚入りカレーとチーズをのせた。

商業系総合ビジネス科の2年生79人が班ごとに担当分野を決めて開発に携わり、パッケージデザインも手掛けた。企画班の関口彩華さんは「半年以上かけて取り組んだ。県産食材で地元を盛り上げたい」と話している。

同社は2012年に県と地域活性化包括連携協定を締結。県内の学校や自治体と連携し、県産の食材を使用した商品を開発発売している。