鉄道ファン「聖地」に親子で来て お子様用「子鉄ランチ」販売 下館駅周辺飲食店
下館駅(筑西市乙)周辺の飲食店14店が、お子様ランチ「子鉄(こてつ)ランチ」の販売に乗り出した。同駅はJR水戸線と関東鉄道常総線、「SLもおか号」(18日再開)を運行する真岡鉄道真岡線を結ぶ鉄道ファンの「聖地」。子連れ客に地域散策と名店の味を楽しんでもらうことに加え、新型コロナウイルスの影響で臨時休業を余儀なくされた飲食店の応援も狙っている。
ランチは、同市地域おこし協力隊の石崎顕良さん(25)、同市丙の和菓子店「湖月庵」店主の上野貴則さん(41)、JR下館駅長の冨田保男さん(56)らが発案した。
鉄道を通した地域活性化に取り組む石崎さんは「SLもおか」の乗客が午前中に下館駅を出発した後、真岡駅で下車し、昼ごろに下館駅へ戻るケースが多いことに着目。「鉄道好きの家族に駅周辺で食事をしてもらえれば、街の活性化につながる」と考えた。
上野さんは、地域の飲食店にランチのアイデアを募り、参加を呼び掛け。JR下館駅も協力し、参加店を紹介する無料冊子を配布。表紙には同駅駅員の川崎栞さん(28)が描いたイラストを用いた。
しもだて地域交流センター「アルテリオ」(同市丙)の飲食店「カフェ・ブリーズ」は、パンケーキのハムチーズサンド、鶏の唐揚げやポテト、ジュース、アイスクリームをセットにした「子鉄ランチ」を準備。汽車の塗り絵もプレゼントする。小学生まで税込み500円で提供する。
「JRだけでこのような活動はできない。地域ぐるみの良い取り組みになった」と冨田さん。石崎さんは「より多くの人に下館駅で降りてほしい。SLに乗った人は夕方まで市内で待ってもらい、下館駅に戻ってくるSLを見てほしい」と期待を込めた。問い合わせは市企画課(電)0296(24)2197。
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