常総線 11月2日から通常運行 快速列車は中旬
茨城新聞
2015年10月29日
関東鉄道(土浦市)は28日、鬼怒川決壊で浸水被害を受けた常総線全線について、普通列車の運行を11月2日から通常ダイヤに戻すと明らかにした。酒寄博司社長が常総線の被災状況を視察した山本順三国交副大臣に伝えた。復旧費が5億7千万円に上ることも示した。全線で運行を見合わせている快速列車については同月中旬に再開させる。
関東鉄道常総線は今回の水害で、常総市を中心とする延長17.4キロで線路が浸水。同市水海道高野町にある車両基地も水没する被害に見舞われた。同社は復旧工事を進め、完了した区間ごとに運行を再開していた。
最後に残った水海道-下妻駅間は今月10日に運行を再開し、全線開通となった。ただ、運転速度は40キロ台に制限。運行ダイヤは通常の8割程度にとどまっている。
同社によると、路盤強化などの復旧工事が完了したため、来月2日の通常ダイヤ運転が可能となった。
この日、酒寄社長は山本副大臣に被災状況を説明し、「特に踏切や信号機など電気関係の被害が大きく、復旧費は5億7千万円に上る」と話した。山本副大臣は「国交省としても、どういう支援ができるか内部で協議していきたい」と話し、支援していく考えを示した。
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