《食いこ》WATER LILY CAFE(水戸市) 根菜たっぷり里山ごはん 手作りにこだわり

茨城新聞
2020年10月31日

里山の豊かな自然が広がる水戸市山根地区。2011年に閉校した山根小学校校舎の一角にある「WATER LILY CAFE(ウォーターリリーカフェ)」は、街中にはない、里山の景色の中、のんびり過ごせるのが魅力だ。

カフェは「YAMANE&LILY SQUARE(ヤマネ&リリースクエア)」の中にある。同施設はリリー文化学園(同市)のグループ会社「ウォーターリリー」(大久保翔平社長)が運営。元の校舎や体育館などを活用し、保育園やスポーツ活動を取り入れた学童保育、60歳以上対象のスポーツクラブ、カルチャースクールを開く。

理科室を改装したカフェに入ると、横約4メートル60センチ、縦約2メートルの大きなスイレンの絵に目を奪われる。大久保さんは「ウオーター・リリーは英語でスイレンのこと。有名なモネの『睡蓮(すいれん)』を引き延ばした複製画」と説明する。

同施設は2019年オープン。入り口は古い英国のホテルにあるようなロビーをイメージして昇降口を改装。カフェもその雰囲気に合わせた。石畳風の床に重厚なソファーが置かれる。椅子とテーブルをゆったりと配置する。

カフェのスタッフが手作りにこだわったランチは3種類。地場産のゴボウやニンジンといった根菜がたっぷり入る。人気の「手作り里山ごはんプレート」は月曜と水曜、土曜に提供する。同市産卵のスクランブルエッグとトマトのサルサソース、そぼろのような「根菜ミート」が彩り豊か。

手作り里山ごはんプレート

スコーンも手作りする。プレーンや紅茶などの4種類が定番。同市木葉下(あぼっけ)町産リンゴを使った「シナモンアップル&レーズン」などの季節限定も用意する。

「これからは紅葉がきれい。里山散策の一休みにも利用してほしい」と大久保さん。カフェは施設の利用者や近隣住民も立ち寄る憩いの場。校庭の芝生で子どもたちを遊ばせる親子の姿も見られるという。

新型コロナウイルスの影響で一時減少した利用客も戻りつつある。「外にも席があり、換気十分」と話していた。

■お出かけ情報
WATER LILY CAFE
▼住所は水戸市全隈町261
▼営業時間は午前10時半~ 午後3時(土曜は同2時)
▼定休は日曜・祝日
▼(電)029(350)7525

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