無病息災を祈る「飾り馬」華やか 小山で初午祭 新型コロナ影響、規模縮小

下野新聞
2020年3月9日
住宅街を練り歩く「飾り馬」

 【小山】大本の篠塚稲荷神社で8日、華やかに彩られた「飾り馬」が地域を練り歩き、無病息災や豊作を祈る「初午(はつうま)祭」が行われた。新型コロナウイルスの影響で市内のイベント中止が相次ぐ中、氏子らが「無病息災を祈る行事だからこそ実施したい」と、規模を縮小して実施に踏み切った。

 人が集まり過ぎないように、例年の順路約13キロを今年は6キロほどに短縮し、境内の露店も無くした。

 午前10時すぎ、奉納された5色の座布団などを載せた飾り馬が、おはやしに先導されて出発。途中で出迎えた家族連れからは「今年も見られて良かった」「気分が晴れた」などの声が聞かれた。

 この日は奉納神楽や流鏑馬(やぶさめ)も行われた。氏子総代会の会長清水一男(しみずかずお)さん(77)は「規模は小さくなったが実施できて一安心。今後も絶やすことなく続けたい」と話していた。

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