鬼 射抜き安全祈願 日光・三所神社 伝統弓取り童子 児童2人が大役

下野新聞
2020年3月9日
的を射貫く小太刀君(右)と坂根君

 【日光】江戸時代から続くとされる伝統行事で市無形民俗文化財の「弓取り童子」が8日、小倉の三所神社で行われ、地域の安全や発展を祈願した。

 「鬼」という文字が逆さまに書かれた的を、羽織はかまや白足袋を身に着けた童子役の子どもが射抜き、悪霊を払う。今年の童子役は落合東小3年小太刀巧真(こだちたくま)君(9)と南原小1年坂根永真(さかねとうま)君(7)が務めた。

 2人は地域住民らが見守る中、的に向かって6度矢を放ち、鬼を退治。大役を終えた小太刀君は「真ん中に当たってうれしかったです」。坂根君は「ドキドキしました。全部当たりました」と笑顔を見せた。

 同神社責任総代の岡部則尚(おかべのりひさ)さん(73)は「弓取り童子には疫病のまん延を防ぐという意味もある。新型コロナも収まってほしい」と話した。

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