大きな実 品質誇る 茂木でユズ収穫

下野新聞
2021年11月24日

 ユズが特産の茂木町で、今年もユズ収穫の最盛期を迎えた。農家は実の摘み取り作業に連日追われている。

 「ゆずの里」で知られる山あいの同町山内地区には約5千本のユズの木が植えられている。35アールの畑で約300本を育てる石河福三朗(いしかわふくさぶろう)さん(79)は23日、長女弓枝(ゆみえ)さん(50)ら家族や親類の女性たちと5人で朝から作業を行った。

 晩秋の陽光を浴び金色に輝く実は辺りに芳香を漂わせる。枝の鋭いとげに注意しながら実の摘み取り作業が行われ、次々に籠へ入れられると、籠は短時間でいっぱいになった。

 石河さんは今年からユズ栽培専業となり、一層の品質向上に努めている。「数は少ないが、玉が大きく品質がいい」と納得の表情。「ユズを食べるおかげで健康でいられる」とユズの効用を説いていた。