後を引くふわふわ食感 どら焼き「つぶしあん」 本気の猿Majizaru(小山)

下野新聞
2021年10月23日

 ふわふわで優しい甘さの生地が口いっぱいに広がると、幸せな気持ちに包まれる。つい二つ目に手を伸ばしたくなるどら焼きは、店主早坂昌幸(はやさかまさゆき)さん(53)が約10年かけて生み出した逸品だ。

 1番人気は定番の「つぶしあん」(235円)。直径約11センチの大きめの生地に、独自ブレンドした北海道産の粒あんがたっぷり入っている。小麦と小豆の優しい香りに思わずうっとりしてしまう。

 このほか、ミカンの皮入りのあんが生地とよく合う「純みかんあん」など定番4種と、ペースト状にしたサツマイモがほんのり香る「さつまいものあん」、茶葉のほろ苦さを感じる「抹茶入り玉露茶のあん」など期間限定の商品もある。

 生地は、早坂さんが感動した浅草の名店「亀十」の商品からヒントを得て作ったという。小麦粉、卵、砂糖、重曹のシンプルな素材を生かして作り、優しく持たないとつぶれてしまうくらいに柔らかい。「また食べたい」と、県内外のリピーターに愛される。

 「本気になれば猿でもできる」が由来の店名通り、妥協しないどら焼き作りを続ける早坂さん。「こだわりの商品を、ぜひ一度食べてみてほしい」と自信たっぷりに話している。

 ■メモ 小山市犬塚4の21の15。午前9時~午後6時(商品がなくなり次第閉店)。火曜定休。(問)070・3615・0236。

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