新レッサーパンダ舎完成 茨城・日立のかみね動物園 食べる姿、愛くるしく
茨城県日立市宮田町5丁目の市かみね動物園に新たなレッサーパンダ舎が完成し、来園者の人気を集めている。エアコン付きの屋内展示室で竹のササを食べる愛くるしい姿も見られ、来園者からは「かわいいね」などの声が聞かれた。
新レッサーパンダ舎はニホンザル舎の奥の斜面に沿う形で整備された。展示室と寝室6部屋などで広さは計約200平方メートル。展示室は屋外とエアコン4台付きの屋内も新たに加わり、広々としたスペースを確保している。
展示室にはいずれも材木や竹などを組み合わせたアスレチックが設置されている。1994年に建てられた旧舎が老朽化し、昨年6月から約1年間で整備した。総事業費は約1億2000万円。
レッサーパンダは雄2匹、雌2匹の計4匹が飼育されており、6月3日に新舎に引っ越した。慣らし期間を経て、今月10日にオープン、久々に来園者に公開された。
この日は飼育員などによるガイドツアーが実施され、親子連れなど11組32人が参加。普段は見られない寝室を案内されたほか、レッサーパンダの生態などが解説された。担当飼育員は「レッサーパンダは暑さが苦手で高い場所を好む。屋外展示室のアスレチックは職員で手作りしました」などと紹介した。
同園はこれまでレッサーパンダの繁殖に成功しておらず、環境が整ったことで「5歳のゆいと6歳のヤマトのペアに期待したい」としている。来園者からは「楽しそうに歩いているね」などの声が聞かれた。