国内最高齢カバ死ぬ 日立・かみね動物園 54歳「バシャン」
茨城新聞
2017年5月13日
日立市宮田町の市かみね動物園で飼育されていた国内最高齢の54歳だった雌のカバ「バシャン」が12日、死んだ。同園が発表した。同園は13日にカバ舎裏の寝室前に献花台を設置し、28日午後1時半からカバ舎前でお別れの会を開く。
同園によると、職員が12日午前5時半ごろ、カバ舎プールの水を抜いたところ、バシャンが死んでいるのを見つけた。カバの平均寿命は40~50歳程度で、バシャンは近年、足や皮膚の状態が良くなく、この数日は食欲もなかった。
バシャンは1963年3月、大分県別府市内の動物園で生まれ、68年10月にかみね動物園にやって来た。同園で雄の「ドボン」との間に14匹の子どもを産んだ。94年にドボンが死に、子どもたちは他の動物園に相次いで引き取られたことから、晩年は末娘の「チャポン」と共に過ごしていた。
同園の生江信孝園長は「多くの来園者に見守られ、職員にも愛情を持って育てられた。天寿を全うしたと思っている」と話した。
同園によると、石川県能美市のいしかわ動物園で2010年8月に死んだ雌のカバが58歳まで生きたのが国内最高年齢記録で、バシャンは過去2番目の長寿だった。
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