チンパンジーの赤ちゃん誕生 茨城・日立かみね動物園、9年ぶり

茨城新聞
2021年8月28日

茨城県日立市宮田町5丁目の市かみね動物園で、約9年ぶりにチンパンジーの赤ちゃんが誕生した。同園が26日、発表した。母親がうまく抱けないため、現在は飼育員がミルクをあげて世話している。同園のチンパンジーは、赤ちゃんを加え8匹となった。

赤ちゃんは雌で、9日朝に飼育員が獣舎で生まれているのを見つけた。備え付けカメラのビデオ映像を確認したところ、8日午後10時38分ごろに出産。体重は1750グラム、体長は26センチ。同園は現在放送中の大河ドラマの登場人物から「チヨ」と名付けた。

母親は13歳の「イチゴ」で、父親は現時点で不明。母子ともに元気だが、イチゴは初めての赤ちゃんで抱っこや授乳が上手にできない状態なため、飼育員が人間用のミルクを飲ませ、通常は保育器で過ごしている。

同園でチンパンジーの繁殖に成功するのは2012年4月以来。一般公開は群れの中で生活できるようになった後で、1年程度はかかるとみられる。同園は「様子を見ながら親子で一緒にいられるように取り組みたい」としている。

同園は現在、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、休園している。

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