囲碁を日光の魅力に 地元有志 子ども向け道場開設

下野新聞
2021年7月13日

 【日光】囲碁を日光の魅力の一つにしようと、地元有志でつくる「囲碁の聖地日光協議会」は、稲荷町1丁目の国登録有形文化財・篠原家住宅で子ども向けの囲碁道場を開設した。

 道場は今春開設。毎月第1、3金曜の午後1~5時、囲碁に興味がある子どもたちに同会メンバーが優しく指導する。囲碁の普及と後継者育成につなげる。

 今月1回目には、日光小5年神山叶都(かみやまかなと)君(10)が参加。同会最高顧問のプロ囲碁棋士恩田烈彦(おんだやすひこ)九段(56)=宇都宮市在住=も初めて駆け付けた。

 神山君は同会メンバーと対局し、囲碁の基本などを学んだ。初心者で4回目の参加となった神山君は「攻めたり、守ったりすることがだんだんと分かってきた」と手応えを口にした。

 道場は開設したばかりで、参加者はまだ少ない。同会の片山栄喜(かたやまえいき)専務理事(68)は「囲碁は思考力などが養われる。興味のある子は気軽に来てほしい」と呼び掛けている。恩田さんは「囲碁の楽しさを知って、将来この場所からプロになるような人が育つとうれしい」と話していた。

 道場の参加費は1回300円。篠原家住宅は稲荷町1丁目393の2。(問)同会事務局0288・50・1280。

地図を開く 近くのニュース