かすみがうら在住現代日本画家 間島さんと若冲らの名品 東京・大倉集古館 8月15日まで
茨城県かすみがうら市在住の現代日本画家、間島秀徳(まじまひでのり)さんの近年の作品と、中世から近世にわたる古典美術の名品を一緒に展示する「FUSION 間島秀徳 Kinesis/水の宇宙&大倉コレクション」が、東京・虎ノ門の大倉集古館で開かれている。美術鑑賞に多彩な視点を生み出すことで、画家たちの時代を超えた感性の融合が楽しめる。会期は8月15日まで。
会場には、水の変容をテーマに描き続けてきた間島さんの「Kinesis」連作などの作品と、同館が誇る大倉コレクションの中から、自然を想起させる絵画や工芸品合わせて約40点が並ぶ。
伝統を踏まえながら、枠にとらわれない革新的な手法に挑んできた間島作品と、伊藤若冲「乗興舟」、谷文晁「夏景山水図」、川合玉堂「奔潭」など、厳選された名品がコラボレーション。自然の景観を描くという古来の画題を切り口に、日本画の変遷をたどり、対比を楽しむことができる。
間島さんは1960年、取手市生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了後、2000~01年まで、文化庁在外研修員としてフィラデルフィアやニューヨークに滞在した。茨城県関係の代表的作家100人の力作を一堂に展示する「現代茨城作家美術展」に18年の第10回記念展から選出され、21年から武蔵野美術大学教授。今展に合わせ、「同館の収蔵作品との共演が、新たな化学反応を生み出すことを願っている」としている。
午前10時~午後5時、月曜休館。入館料は一般1300円、大学生・高校生1000円、中学生以下無料。問い合わせは同館(電)03(5575)5711。
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