江戸商人、昔話テーマ 水戸 布絵100点、色合い生かす
茨城新聞
2016年9月7日
水戸市の布絵作家・皆川末子さん(69)と生徒の展覧会「布絵と朗読 和の展」が12日まで、水戸市千波町の県総合福祉会館で開かれている。入場無料。
布絵は、下絵を描き、顔料の代わりに着物などの古布を使用して、情景や人物を表現していく、皆川さん独自の技法。
皆川さんは、子どもの誕生をきっかけに、「手作りのものを与えたい」との思いから布で絵を描くことを発想。約40年間で250点以上の作品を作り上げてきた。国内のほか、オランダやオーストラリアなど海外でも展覧会を開催し、多くの人を魅了し続けている。
22回目となる今回は、江戸時代の商人をテーマにした「江戸商売図」や昔話の「さるかに合戦」、心躍る気持ちを表現した「夢の中は夢中」など約100点を展示。訪れた人たちは一つ一つの作品をじっくりと観賞していた。友人と訪れた龍ケ崎市の主婦、奥野恭子さん(61)は「毎年楽しみにしている。古布の色合いを生かした作品がとてもすてきですね」と見入っていた。
朗読は7日午前10時半、10日午後2時、12日午前10時。問い合わせは皆川さん(電)029(255)1444。
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