廃止の「高原千葉村」オートキャンプ場に みなかみ町、通年活用へ

上毛新聞
2021年5月18日

 みなかみ町は、同町相俣にあり、廃止された千葉市の保養施設「高原千葉村」をオートキャンプ場として活用する。既に一部プレオープンしており、将来的には豊富な自然資源を生かし、四季を通じて楽しめる施設とする。新型コロナウイルスの感染状況を見極めつつ、7月以降の本格開業を目指す。

 1973年に開業した同施設は、老朽化や利用者の減少などで2018年度末で廃止された。その後、町が同市から土地と建物を譲り受け、活用方法を検討していた。約40ヘクタールの敷地にキャンプ場やロッジ、テニスコート、スキー場などがある。

 新施設は名称を「ちばむらオートキャンパーズリゾート」とし、町内のノルン水上スキー場などを運営する群馬スノーアライアンス(同町寺間)が運営。現在は施設の一部について週末のみ営業しているが、今後、通年営業を目指し、冬は家族連れが雪遊びを楽しめる雪上キャンプ場とする予定だ。コロナ収束後は海外観光客の受け入れも検討する。

 同社の担当者は「みなかみは自然豊かな場所で、高速道路のインターチェンジや新幹線の駅に近くアクセスも良い。多くの人に旅の拠点として活用してほしい」と話している。

 町は移住、定住を促進する取り組みに力を入れており、キャンプ場整備で交流人口の増加を図る。(多々納萌)