見た目、優しさにこだわり 本気の海苔弁当 神谷カフェ(佐野)

下野新聞
2021年2月14日

ドアを開けた途端、心躍る豊かな香りに包まれるスパイスカレー専門店。この店の人気テークアウトメニューが弁当店で定番の「のり弁」と聞いて正直、驚いた。

誕生は、新型コロナウイルスの感染拡大がきっかけ。代表の神谷恭子(かみやきょうこ)さん(49)は「とにかく自宅でおいしいものを手軽に食べてもらいたかった。そこで、皆さんおなじみののり弁当を、本気でこだわり作ってみようと思ったのです」と説明する。

もち麦を混ぜたご飯を三陸地区から取り寄せたのりが覆い、季節の地元野菜などを使った10種ほどの和風のおかずが四角い弁当箱を彩る。

取材日には、佐野松桜高がレシピを開発した大豆ミートの黒から揚げやイワシの梅巻き、豆腐のしんじょなどのメニューが目を引いた。「特に、見た目の美しさ、心と体への優しさにはこだわった」という。

販売は予約制。昨秋には佐野市から「佐野ブランド」の一つとして認証を受けた。

神谷さんは「今回の弁当で取り組んだ和食の技術をさらに磨き、将来は日本料理とスパイスをミックスさせた新たなメニューも提供していきたい」と夢を膨らませる。

【メモ】「本気の海苔弁当」は900円。佐野市堀米町496の1。午前8時半~午後5時。木、日曜定休。予約は2日前まで。(問)0283・23・2425。

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