絶景スポットにベンチ 常陸大宮緒川地区ハイキングコース 森林組合が3基寄贈

茨城新聞
2020年6月25日

 常陸大宮市緒川地区にある小舟富士、小瀬富士などに完成した「おがわ富士ハイキングコース」に、木製ベンチが設置され、21日に現地で贈呈式が行われた。
 
 数本のハイキングコースは、標高273メートルの小舟富士、同246メートルの小瀬富士と同240メートルの砂羅向山からなり、比較的手軽に登りやすい。一方で、空気が澄んだ日は、山頂付近から富士山が望める絶景スポットとなっている。
 
 地元有志でつくる「おがわ富士を守る会」(掛札行雄会長)が、下草刈りや枯れ木の伐採などコース整備を進めている。
 
 今回、同市森林組合(角田二雄組合長)が「山登りを楽しんだ後、素晴らしい眺めもゆっくり堪能してほしい」とベンチ3基を贈った。このうち2基は小舟富士、砂羅向山の山頂付近に設置され、1基は春に整備された新たなハイキングコースに設置予定。
 
 贈呈式は関係者でハイキングした後、ベンチが設置された各山頂で行われた。角田組合長は鈴木定幸市長に目録を手渡し、「ボランティアの力で設けられたハイキングコース。多くの愛好者や観光客に来ていただくため、少しでもお役に立てたならうれしい。地元のヒノキと杉で作られたベンチなので、大切にし、憩いの場にしてほしい」とあいさつ。これに対し、鈴木市長は「市内の素晴らしいハイキングコースをたくさん発信し、観光PRにつなげていきたい」と語った。

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