旅館時代の賄い料理 【食べた? 県北味めぐり】(40)けんちん汁定食 古はし(日光)
青森県八戸市出身の女将古橋史子(ふるはしちかこ)さん(59)が「嫁に来てから、旅館の賄い料理として大鍋で作り続けてきた」という「けんちん汁」。里芋、大根、白菜などを、みそ、しょうゆで煮込む。
ランチはけんちん汁定食のみ。けんちん汁のほかにメンチカツ、白身の魚などのフライ物と小鉢2品が日替わりで付く。さらに茶わん蒸しとコーヒーが付き、腹もいっぱい。この日の小鉢は、青森産の切り昆布の煮物と豆腐のあんかけだった。
日光の門前町で、家庭のダイニングにいるような温かな雰囲気で定食を味わえる。単身赴任族にとっては、ありがたい店だ。屋号の「古はし」は、日光で約150年続いた老舗旅館の暖簾(のれん)を受け継ぐ。
史子さんと看板娘の栄妃(いき)さん(31)が切り盛りする。「地元や観光のお客さんにリーズナブルな料金と内容の料理を提供したかった」と史子さん。
テーブル席の他に子ども連れ、グループには座敷が用意されている。夜は居酒屋としてお酒も楽しめるメニューが並ぶ。けんちん汁が付いたサバみそ煮、いわしの梅煮など5種類の定食もある。
【メモ】けんちん汁定食1000円(税別)。夜の定食は1200円(税別)▽日光市御幸町3の10▽営業時間 午前11時~午後2時、午後5時~10時▽定休 木曜日▽(問)0288・54・0004
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