“まぼろしの滝”を表現 【食べた? 県北味めぐり】(37)おしらじ鴨クンガレット ダッタンそば寿庵(矢板)

下野新聞
2020年2月14日

 岩に見立てたそばガレットの中央を、滝をイメージしたカスピ海ヨーグルトが流れ落ちる。ガレットの間から見え隠れするサラダで滝周辺の草花を表現した。

 近年、観光客らの人気が高まっている矢板市下伊佐野の「おしらじの滝」。店主の伊藤正明(いとうまさあき)さん(66)は「せっかくのブームを盛り上げたい」と、昨年夏に滝の名を冠したガレットを開発した。

 そば粉100%のガレットはチーズと共にパリッと焼き上げられており、和洋折衷の味が楽しめる。サラダに入った鴨の薫製が味に変化を与えてくれるが、爽やかな酸味が特徴のヨーグルトや、手作りジャムを隠し味に2日ほど煮込んで甘めに仕上げたトマトソースを、お好みで付けるのもお薦めだ。

 伊藤さんは小山市のそば店で約2年修業し、1997年に開業。中国の高地原産でポリフェノールの一種のルチンが多く、「苦そば」とも呼ばれるダッタンそばを主に提供している。

 ガレットは、めったに水が流れない“まぼろしの滝”らしく、穴子の天ぷらを使った水枯れ版もある。伊藤さんは「おしゃれなガレットなので、若者を含めて幅広い世代に味わってほしい」と話している。

 【メモ】おしらじ鴨クンガレットは980円(そば入りは1150円、いずれも税込み)▽矢板市乙畑1746の19▽営業時間 午前11時半~午後2時半▽定休日 木曜▽(問)0287・48・1426

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