肉の品質に絶対の自信 【食べた? 県北味めぐり】(35)与一和牛鉄板焼き 志ぶ家(大田原)

下野新聞
2020年1月31日

 鮮やかなバラ色に、白い脂がきめ細かく入ったサーロイン。熱々の鉄板に載せると、ジューッと音を立て、数十秒で良い焼き色に仕上がった。

 甘みを感じさせる肉の味わいと、とろけるような肉汁のうま味。脂っぽさや、くどさは全く感じない。自家製のたれとヒマラヤ岩塩が肉の風味を引き立て、思わずため息が出るおいしさだ。

 中心市街地の一角にある日本料理店「志ぶ家」は、A5ランクの大田原市産高級ブランド牛「与一和牛」を扱う。鉄板焼きは、手頃な価格でそのおいしさを満喫できる逸品だ。

 おかみの渋江律子(しぶえりつこ)さんは「肉の品質には絶対的な自信がある。いろんなお客さんに食べてほしいから、この価格がこだわりです」と胸を張る。市内のリピーターのほか、与一和牛を求めて県外から訪れる客も少なくない。

 1921年創業の老舗。現在は鈴木康修(すずきやすのぶ)料理長(31)ら2人が厨房(ちゅうぼう)に立ち、地元産の肉や野菜を使用した質の高い料理を提供する。渋江さんは「もうけよりもやりがい。老舗らしいおもてなしの心を大切にして、お客さんと長いお付き合いをしていきたい」とほほ笑んだ。

 【メモ】1人前(60グラム)2800円(税別)。ご飯、みそ汁、お漬物のセットを付けると3150円(同)▽大田原市中央1の12の18▽営業時間 午前11時半~午後2時、午後5時半~10時▽定休日 月曜。日曜夜は予約制▽(問)0287・22・2685

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