一年の招福祈願 水戸八幡宮はねつき神事 新成人が大羽子板奉納

茨城新聞
2020年1月14日

水戸市八幡町の水戸八幡宮(田所清敬宮司)で13日、新春恒例の「はねつき・破魔弓神事」が開かれた。多くの参拝者が見守る中、稲の豊凶を占う羽根突きや、伝統的な武術などが奉納された。同八幡宮、水戸人形組合主催、茨城新聞社後援。

神事では、祝詞奏上後に宮司が邪気払いの矢を放ち、同市の書家、山内香鶴(こうかく)さんが揮毫(きごう)した大羽子板を、新成人の女性2人が奉納。女性神職と巫女(みこ)による年占羽根突きは「全般的にやや豊作。早稲、晩稲が特に良い」と出た。その後、あでやかな着物姿の水戸の梅大使3人と新成人2人が、羽根突きを奉納した。

参加した新成人は、同市出身の小櫃花奈子さん(20)と常陸太田市出身の大内香奈さん(19)。2人は同級生で、小櫃さんは「楽しかったです。良い思い出になりました」、大内さんは「羽根突きは初めて。友達とできてうれしい」と話した。

会場では一般参加の羽根突き大会も開かれ、快晴の空の下、羽根を打つ心地よい音が響いた。神事では関口流抜刀術の奉納や、水戸市弓道連盟有志による古式礼射なども行われ、参拝客らが拍手を送っていた。

また神事に先立ち、本紙文芸欄で募集した「はねつき俳句」の表彰が行われ、賞状や記念品の羽子板などが贈られた。

地図を開く 近くのニュース