一年の招福祈願 水戸八幡宮はねつき神事 新成人が大羽子板奉納

茨城新聞
2019年1月15日

今年一年の除災招福を祈願する全国でも珍しい、新春恒例の「はねつき・破魔弓神事」が14日、水戸八幡宮(田所清敬宮司)で開かれた。参拝者らが見守る中、稲の豊凶を占う羽根突きや伝統的な武術が奉納された。同八幡宮、水戸人形組合主催。茨城新聞社後援。

神事では、田所宮司が邪気払いの矢を放ち、水戸市の書家、川又南岳さんが「宝船」「瑞雲」と揮毫(きごう)した大羽子板を2人の新成人が奉納した。女性神職と巫女(みこ)による年占羽根突きは「今年は稲作全般に良し。特に晩稲は豊作」と出た。

その後羽根突き奉納が行われ、水戸の梅大使3人と新成人2人があでやかな着物姿で登場。時折笑顔を見せながら羽根突きを奉納した。参加した水戸市の会社員、丸山美優さん(20)は、「羽根突きは初めて。楽しくていい経験になった」と笑顔で話し、同、会社員、津村萌希さん(19)は「成人の自覚を持ち、行動したい」と抱負を話した。

関口流抜刀術や水戸市弓道連盟による古式礼射が奉納され、見学者は目の前で繰り広げられる武技を写真に収めたり、拍手を送ったりしていた。梅大使も加わった一般参加者による羽根突き大会もにぎやかに行われた。

神事に先立ち、本紙文芸欄で募集した「はねつき俳句」の表彰を実施。最優秀賞に輝いた水戸市の関幸子さん(87)は「初めて最優秀賞を頂きうれしい。ますます精進したい」と喜びを語った。  

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