無病息災、釜たぎる 水戸八幡宮で湯清め神事

茨城新聞
2018年1月5日

水戸市八幡町の水戸八幡宮で4日、湯清め神事があり、参拝客らの無病息災を祈った。釜でたかれた湯は「御神湯(ごしんとう)」と呼ばれ、来場者は竹筒に入れて持ち帰っていた。茶や炊飯に使うという。

神事は水戸八幡宮の創建以来、約420年続く伝統行事。神職がおこした火を使い、釜を煮たぎらせた。参拝客の頭上に榊葉(さかきば)を使って湯を振り掛けた。おはらいを受けると1年間、災いを逃れ、健康に過ごせると伝わる。県弓道連盟の白石直之副会長による引き始めの儀も厳かに行われた。

祝詞奏上など一連の神事が終わると、来場者は御神湯を求めて行列を作っていた。冷え切った境内で、神職は「もうもう」と湯気が立ち上る中、一人一人に竹筒を配っていた。 

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