すすを払って心清らかに 【2019師走点描】日光二荒山神社「神橋」

下野新聞
2019年12月13日

 世界遺産に登録されている日光市上鉢石町の日光二荒山神社「神橋」で12日、年末恒例のすす払いが行われた。

 午前9時、季節外れの柔らかな日差しが差し込む中、狩衣(かりぎぬ)に烏帽子(えぼし)姿の神職、袴(はかま)姿の八乙女(やおとめ)の計5人が、長さ3メートルほどの特製の笹(ささ)竹で擬宝珠(ぎぼし)、欄干などのほこりを払い落とした。

 世界遺産エリアの入り口にある神橋は長さ約28メートル、幅約7メートル。大谷川の自然美との景観は撮影スポットとして多くの観光客を引き付ける。縁結びの神を祭る神社としても知られ5月には、NPO法人地域活性化支援センターの「恋人の聖地サテライト」に認定され話題を呼んだ。

 おはらいを終えた権禰宜(ごんねぎ)の町井康祐(まちいこうすけ)さん(45)は「心清らかに、新しい年を迎えられるよう清めさせていただきました」と話していた。

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