日光東照宮・陽明門 大修理を終え5年ぶりすす払い

下野新聞
2017年12月21日

 栃木県日光市山内の世界遺産日光東照宮で20日、社殿のすすを払う神事が行われた。平成の大修理を終えた国宝「陽明門」は5年ぶりのすす払いとなった。

 陽明門は今春の修理完成以降、通路の柱などが養生用シートで覆われていたが、1週間ほど前に撤去。代わりに透明なアクリル板が設置され、門の全貌を見られるようになった。

 神職とみこ6人が陽明門のすす払いに当たり、美しくよみがえった彫刻を傷つけないよう長さ約4メートルの笹(ささ)ぼうきを振ったり、アクリル板を拭いたりしていった。本殿などでも大掃除が行われ、この1年でたまったほこりが境内へ舞い上がり、日差しに輝いた。

 若手神職大野房亮(おおのふさあき)さん(30)は「大修理が完了したばかりで緊張した。来年は飛躍の年となることを願う」と話していた。

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