陽明門、2017年3月にお披露目 日光東照宮 40年ぶりの大修理完了へ

下野新聞
2016年12月11日

 日光市山内の世界遺産日光東照宮の国宝「陽明門」が来年3月初旬までに約40年ぶりの大修理を終え、同10日に竣工(しゅんこう)式を行って除幕し、一般公開されることが9日、分かった。神職をはじめ関係者が門を覆う五色の幕を引き、色彩鮮やかによみがえった至宝が姿を現す。4カ年の修理で目隠しされ、見ることができなかった世界に誇る社寺建築が、来春いよいよお目見えする。

 陽明門の修理は東照宮の「平成の大修理」の目玉として、2013年6月から総工費約12億円をかけて行われてきた。当初は18年度までの6カ年計画だったが、早期完了を目指し大幅に工期を短縮した。

 日光社寺文化財保存会が修理の指揮を執り、専門技術者約30人が作業。江戸時代から受け継がれる伝統技術を駆使し、全面に施された500体を超える極彩色の彫刻や純白の瑚粉(ごふん)塗りの柱、黒漆塗りの屋根などをよみがえらせた。

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