ダム湖で野外体験を 高萩、13日施設始動 市整備 カヌーや常設テント宿泊

茨城新聞
2019年7月12日

カヌーなどの水上アクティビティーと、常設の快適なテントに宿泊できる「グランピング」といったアウトドア体験を楽しむ施設「はぎビレッジ」が13日、高萩市横川の小山ダムを拠点にオープンする。同市が整備したもので、豊かな自然と広大なダム湖を生かし、観光客の呼び込みにつなげたい考え。同市地方創生課は「事業を通して高萩市の活性化につなげるとともに交流人口を拡大していければ」としている。

那珂川を拠点にカヌーなどの体験サービスを展開するストームフィールドガイド(常陸大宮市)が事業を受託した。山本滋代表は「湖畔の一部がビーチみたいにきれいで、海のような雰囲気を味わえるのが最大の魅力」とアピールする。

提供するアクティビティーは、ダムでの「カヌー・カヤック」「スタンドアップパドルボード(SUP=サップ)」「ボートクルーズ」のほか、花貫川を流されるように進む「シャワーウオーク」の4種類。4人まで宿泊可能なグランピング施設3棟は高性能のテントが備え付けられ、中にはベッドもある。食事は県産の豚肉や地元の朝採れ野菜などのバーベキューが楽しめる。

小山ダムは2006年3月に完成。県内最大の1660万立方メートルに及ぶ総貯水容量を誇る。集水面積は約80平方キロ、標高は約300メートル。木々が生い茂る山に囲まれ、バードウオッチングや天体観望のスポットとして地元で親しまれる。常磐自動車道高萩インターチェンジ(IC)から車で20分弱で到着できるアクセスの良さを売りに、主に首都圏からの集客を狙う。

予約、料金などの問い合わせははぎビレッジ(電)080(9175)0217。同社ホームページhttps://storm.cx/

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