霞ケ浦に浮桟橋完成 古民家改装の宿泊施設もお披露目 かすみがうら市
かすみがうら市坂の歩崎公園前の霞ケ浦に浮桟橋が完成し、22日、開所式が開かれた。隣接して古民家を改装した市の簡易宿泊施設もお披露目された。自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」の沿線にあり、市は2施設を、サイクリングをはじめとした観光の魅力向上に活用する。
浮桟橋は同所にある市交流センターに接した霞ケ浦湖上に設置された。長さ50メートル、幅3メートルあり、橋本体と直角に補助桟橋(長さ10メートル、幅5メートル)も設置。観光遊覧船やボート、カヌーなどを横づけできる。
この日は土浦市の土浦港から遊覧船「ホワイトアイリス号」が運航して停泊。テープカットの後で市関係者やサイクリストの自転車を乗せて遊覧した。今後、遊覧船の立ち寄りや観光帆引き船の見学船乗船に利用する。市は、観光客が同センターを利用し、レストランで食事したり特産品を買ったりして回遊することを想定している。
古民家を生かしたゲストハウス「江口屋」は、築100年を超える建物を改築した。敷地面積は約3千平方メートル、建物は約190平方メートル。和室と洋室の寝室各2部屋、広間、食堂、浴室を備える。23日の予約分から営業を始める。
江口屋では、かまどで炊いたご飯やサイクリング、漁の見学といった体験を売りにする。坪井透市長は「食と癒やし、学びを楽しめる施設にし、交流人口を増やしていければ」と期待を込めた。
浮桟橋と江口屋の両施設の指定管理を行う、市の第三セクター、かすみがうら未来づくりカンパニーの今野浩紹代表は「貴重な地域資源の古民家を活用し、市のブランド力向上を目指す。サイクリングをはじめ多くの観光客を呼び込みたい」と意気込みを語った。
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