《食いこ》CAFE LUOMU(小美玉市) 庭を眺めのんびり過ごす

茨城新聞
2019年5月26日

花盛りの庭を眺めながら自家栽培した野菜を使った料理が味わえる小美玉市の「CAFE LUOMU(カフェ ルオム)」。「古い物と庭仕事が好き」と言う飯田二郎さん(54)、緑さん(57)夫妻が店舗の外装や内装、インテリアなどをDIYし、2017年に開いた。ペンキが剥げていたり、鉄がさびていたり、使い込まれたような味わいのある雰囲気を演出しており、欧米にある田舎の家のよう。

庭には季節の草花やバラ、ムクゲ、サルスベリなどが植えられ「5、6月が一番の見頃。四季折々の花が楽しめる」と二郎さん。店内には、手作りのかわいらしい雑貨や庭の花で作ったドライフラワーなどが飾られている。

野菜たっぷりのランチは、日替わり1種類と、定番の「キャベツの丸ごと煮」、肉の代わりに大豆を使った「ソイベジバーガー」「クロワッサンサンド」3種類から選べる。

この日の日替わりランチは「手羽元のホロホロ煮」で、自家栽培の新鮮なニンジンやレタスなどのサラダなどが添えられ、雑穀米、スープ、デザートが付く。

「季節によっては足りないものもあるが、畑で朝取りした野菜を使っている」。畑へ行くのは二郎さんの担当。緑さんがおいしさと健康を考えた料理を作る。

二郎さんこだわりのコーヒーは小美玉の水に合ったオリジナルブレンド。土浦市のコーヒー専門店に頼んでいる。

庭の奥に、夫婦が造ったかわいらしい建物「ブルーハウス」がある。空のような青色の壁と白い扉が周囲の緑に調和する。趣味で集めたキャラクターグッズやコーラの古いボトル、ミニカーなどが飾られており、レンタルスペースとして利用できる。

同店では音楽ライブを不定期で開催する。先日初めて、ブルーハウスや庭などでハンドメード作家によるマルシェも開いた。ロケーションの良さから、結婚式の会場に使われることもある。

店名はフィンランドの言葉で「自然に寄り添う」という意味。夫妻は「日常とは違う世界で、庭を見ながらのんびり過ごしてほしい」とにこやかに話した。

■お出かけ情報
カフェ ルオム
▼小美玉市上吉影744の61
▼定休は月曜・木曜、不定休あり
▼営業時間は午前11時~午後4時
▼(電)0299(52)1842

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