「栃の葉サブレー」復活 日光・日昇堂 ブランドを継承
和洋菓子製造販売の日昇堂(日光市今市、長島孝昌(ながしまたかまさ)社長)は22日から、栃の葉をかたどった銘菓「栃の葉サブレー」を順次発売する。宇都宮市の銘菓店から「栃の葉」ブランドの商標権を譲り受け、約3年8カ月ぶりに新たな銘菓として復活させる。県事業引継ぎ支援センターが仲介し、ブランドの存続につながった。
長島社長は「長年愛されてきた銘菓だけにそういう思いを引き継げるか悩んだ。一般需要とお土産需要を重ね、未来に向けて新しい切り口で作った」と話す。
新「栃の葉サブレー」は日常的に味わえるよう以前に比べ小さくして食べやすくしたのが特徴。手軽な土産にも向いている。素材は県産の小麦、米粉、牛乳を使い、サクサクと柔らかで香ばしく仕上げた。当面はプレーン味のみを販売する。
商品名に「下野国巡菓子(しもつけのくにめぐりかし)」を銘打った。パッケージデザインは日光のほか、イチゴ、宇都宮餃子(ぎょーざ)、足利学校、佐野らーめん、九尾の狐(きつね)など県内の名所、特産品をあしらい、県全体をPRできるように演出した。
22日から東北道自動車道下り上河内サービスエリアで先行販売し、4月からJR宇都宮駅などで本格販売する。一般向けの6個入り袋(324円)、土産用の12枚入り箱(648円)、24枚入り箱(1180円)をそろえた。今後、他のテイストを増やしていくほか、クッキー以外でも「栃の葉」ブランドの菓子を開発していく。