巻きずしで県食材PR 矢板の川井さん、本県初「大使」に 料理教室や食育 県内外で活動へ

下野新聞
2018年6月22日

 【矢板】安沢、美容サロン経営川井(かわい)ゆかりさん(53)はこのほど、巻きずしの普及などに取り組む「MAKIZUSHI倶楽部(くらぶ)」(事務局・広島市)から「2018年度巻寿司(ずし)大使」に委嘱された。同大使は本県で初めて。東日本大震災の被災地や市内の福祉施設で巻きずし教室を開きたいと応募し、審査を通過して決まった。川井さんは「かんぴょうなど県産食材の普及や地域貢献活動に努めながら、巻きずしの素晴らしさを伝えていきたい」としている。

 川井さんは東日本大震災の被災地で被災者へ心の支援をしようと16年、断面が絵柄になる「デコ巻きずし」を教える資格を持つ日本デコずし協会認定マイスターになった。被災地のほか、県内でも巻きずし教室を開いている。

 倶楽部は広島県内の食品加工会社などが15年に立ち上げ、大使を委嘱する取り組みは4年目。本年度は川井さんをはじめ、飾り巻きずしのインストラクターや野菜コンシェルジュなど国内外の女性計10人を5月に委嘱した。任期は6月から19年5月末まで。

 川井さんは2カ月に1回、活動実績やお薦めの具材、巻きずしの知識についてリポートを書き、倶楽部のホームページで発信する。また倶楽部から提供される食材を使い、巻きずしを広めるボランティア活動を県内外で展開する予定。

 川井さんは「大使になることで活動の幅が広がる。子どもへの食育やコメの普及促進、巻きずしのアレンジを広く市内外に広め、作る人も食べる人も笑顔になってほしい」と意気込みを語った。

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