日本人女性初の海外飛行を成功した西崎キク 愛機の模型が大空を飛ぶ ゆかりの地にある尾島RCスカイポート(群馬・太田市)で25日に
上毛新聞
2025年5月23日

90年前に日本人女性初の海外飛行を成功させた西崎キク(1912~79年)=埼玉県上里町=が操縦した「白菊号」の無線操縦(RC)模型機が25日、群馬県太田市二ツ小屋町の尾島RCスカイポートで飛ぶ。会場はキクが飛行機に関心を抱くきっかけとなった、利根川左岸の旧尾島飛行場の近く。市内の愛好団体が、ゆかりの場での披露を企画した。
上里町教育委員会によると、尋常小学校の教師だったキクは、高等科の生徒と太田市の金山へサイクリングに行った帰り、中島飛行機の創始者、中島知久平の自宅近くに あった尾島飛行場に立ち寄った。新型機のテスト飛行を見たキクは、飛行士になる夢を抱くようになり、31(昭和6)年に両親の反対を押し切って教員を退職し、飛行学校に入学。日本初の女性水上飛行機操縦士となり、愛知県から郷土を訪問する飛行を行った。