マカロンとクリーム絶妙 茂木の洋菓子店 学生発案の菓子 道の駅でも販売

下野新聞
2021年12月9日

 【茂木】茂木の洋菓子店「ロリアン」は、「菓子で地域活性化を」という大学生の研究を受けて作った新感覚の和洋融合菓子の店頭販売を始めた。

 売り出した菓子は、抹茶を使ったフランス菓子マカロンにバタークリームやあんを分厚く挟んだ形が目を引く「和トゥンカロン」。町内の菓子店の多さに着目した日本大の生物資源科学部食品ビジネス学科・食品企業組織論研究室の学生たちが、消費の伸びが見込める和洋融合の「フュージョンスイーツ」としてレシピを考案した。主なターゲットは、会員制交流サイト(SNS)による発信力が高い女性。

 同店の店主生井伸哉(なまいしんや)さん(61)は「地産地消に着目した立派な取り組み」と学生の提案を評価。町若手職員の仲介で受け取ったレシピを基に、町内産の卵など地場の材料を使い、量産化製法を試行錯誤しながら商品化した。

 道の駅もてぎで11月に学生が行った試験販売で50個用意したところ、1時間足らずで完売した。生井さんは「マカロンの食感とクリームが合う。定番になるか分からないが、身に付けた製造スキルを生かしたい」と話した。

 1個260円で、同店と同道の駅の「けやき」で販売している。

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