違う食感、バランス絶妙  焼鳥丼 くじら亭(矢板)

下野新聞
2021年5月14日

 自家製のタレで味付けされたねぎま、つくねが、熱々のご飯の上に乗る。さんしょうの香りに食欲をそそられ、一気に食べ進めたくなる。

 人気メニューの「焼鳥丼」は、焼き鳥の王道のねぎま2本、食感の異なるつくね1本の絶妙なバランスを楽しんでもらおうと、1997年の開店時から提供する。国産の鶏肉や地元産のネギを手刺しして炭火で焼き上げ、コメは地元産のコシヒカリを使う。

 火力に優れる備長炭を使ってうま味を閉じ込めるのが特長で、店主小川芳之(おがわよしゆき)さん(51)は「ふっくらと程よく焼き上げるよう、意識している」と胸を張る。

 店は都内で屋形船の料理人として働いていた小川さんが、地元に戻りオープン。海にちなんだ店名にしようと考え、複数の串料理を意味する「くしら」から「くじら亭」としたという。

 小川さんは「炭で焼いた焼きたての焼き鳥の味を楽しんでもらえたらうれしい」と話している。

 これからの季節は、カツオのわら焼きや那須塩原市特産で「トロかぶ」と呼ばれるカブの料理もお薦め。焼鳥丼のほか、焼き鳥の盛り合わせやお好み焼きなどはテークアウトもできる。(太田啓介(おおたけいすけ))

 【メモ】焼鳥丼は800円▽矢板市木幡1329の10▽営業時間 午前11時半~午後2時、午後5時半~10時▽定休日 月曜▽(問)0287・43・7896。

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