ちぢれ麺、小鉢も存在感 つけ汁うどん 姫石(ひめいし)うどん(茂木)
下野新聞
2020年7月24日
太く、やや色が黒く、もちっとした食感。何よりちぢれた麺に特徴があるつけ汁うどん(小)(700円)。一度食べたら忘れない個性がある。
都内で小料理屋を営んだ経験もある店主の塩田明子(しおだあきこ)さんが、夫の実家に移り店を構えたのは2003年。ちぢれた麺の打ち方はどうも秘密らしい。通りがかりの客はほとんどない山中の隠れ家的たたずまいは、大事な隠し味かもしれない。
麺が主役とはいえ、実は三つも付く前菜の小鉢は主役級の存在感がある。「春はワラビ、これからはパプリカの酢の物。旬で回している。前菜を目当てに来るお客も多い」のだという。この日はほくほくのかぼちゃ、甘めのシイタケの煮物、インゲンのごまあえ。ぬか漬けのキュウリもいい具合に漬いていた。
写真奥の天ぷら(100円)は別売り。12~13センチはある厚いかき揚げが「3個」という、そのボリュームに圧倒されないよう心の準備が要る。
農家造りの家を改装した素朴な店内は大半が常連と、その紹介の客で、なじみの客は自宅のようにくつろいでいる。カウンター席に座れば店主と気の利いたおしゃべりも楽しめそうだ。
【メモ】茂木町小井戸1175。午前11時半~午後2時。夜は予約のみ営業。月曜定休。(問)0285・63・4082。
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