オリジナルしょうゆ完成 那須拓陽高生栽培の大豆使用 きょう、19日 催しで販売

下野新聞
2021年12月6日

 【那須塩原】那須拓陽高生が育てた在来大豆を使い、鍋掛の食品製造会社「那須醤油(しょうゆ)」が仕込んだ同校初のオリジナルしょうゆ「陽醤(ひなびしお)」が完成し、生徒らが2日、同社で瓶詰め作業を行った。しょうゆは4、19の両日、大田原市内で開かれるイベントでお目見えする。

 しょうゆは、在来大豆の保護と普及活動を行う同校の「SoyPro(ソイプロ)同好会」が収穫した「鞍掛大豆」3キロを使用し、2019年に当時の生徒が仕込んだ。こうじ菌が入った小麦と大豆、塩を混ぜて2年間寝かせ、今年10月に絞り、殺菌して完成させた。

 この日は、生徒4人が出来上がったしょうゆ10リットルを100ミリリットルずつ慎重に瓶に詰めた。那須醤油の磯洋史(いそひろし)社長(71)は「穏やかな香りで、まろやかな味わい。いいしょうゆになった」と評価。同好会会長の2年星桃香(ほしももか)さん(17)は「先輩から受け継いだものなので、完成できてよかった。しょうゆを通じてソイプロの活動をより広げたい」と話す。

 オリジナルしょうゆ陽醤は、4、19日に大田原市親園地区公民館で開かれる同好会の企画イベント「オダイズサイ2021ビーん!!たねと水と月と」で販売される。100ミリリットル500円。(問)同イベント実行委員会事務局080・7006・8662。