《釣り》日立沖でマダイ狙い 残り30分に時合 反応濃くアタリ連発

茨城新聞
2021年12月4日

12月になると日立地区でもヒラメが解禁になる。その前にマダイを狙っておこうと先月下旬、今年最後のマダイ釣りに半年ぶりに出掛けた。釣り人10人と共に午前5時半に久慈漁港を出船した。

昨日のうねりが残る中、船は北進を続け川尻沖の水深30メートルのポイントに到着した。期待を込めて第1投。潮はそこそこ流れているがアタリはない。2・4メートルのテンヤ専用ざおにC3000番のリール、PEライン0・8号にフロロリーダー2・5号5メートルといつもと同じタックルで挑む。若干うねりが残っているので10号のテンヤでスタートだ。

定番の遊動テンヤと大型マダイを意識してネクタイ付きの針を使用。しばらくすると船内にアタリが出始め小型ながらマダイがポツリポツリと上がり始める。しかし私には餌取りのアタリしかなくポイント移動となった。

次のポイントは若干浅場の磯周り。ここでのアタリは多くマダイその他外道が多く釣れた。私もマダイの引きを味わいつつキープサイズのマダイを連発で手にできた。

そうこうするうち鋭いアタリ。すかさず合わせるとドラグが何回か引き出され、期待が高まる。慎重にやりとりして手にしたのはジャンボアイナメだった。残念に思う半面、外道が多いのもこの釣りの楽しさと実感した。

しばらくすると今度は左舷後方で何やらやりとりしている。皆が注目する中、丁寧に巻き上げて上がってきたのは1・5キロの本命マダイ。歓喜の声が上がる。

後から聞けば、どうやら仕掛け回収時に上の棚で食ったとか。この日はイナダが多く青物だと思っていた人も多かったようだ。底付近に限らず、棚が高いときもあるマダイ釣りの奥深さを実感した。

マダイ釣りには時合があるというが、この日はまさに残り30分の時点で時合が来た。反応が濃く船中あちこちでアタリが連発。好調に取り込む。誰もが大ダイを狙い制限時間いっぱいまで粘ったものの、ついに大ダイは出なかった。

 

キロ級マダイ(下3匹)とともに50センチのアイナメ(上)も交じった

 

 

私はキロ弱のマダイを7匹、リリースサイズはなし。外道にイナダ、アイナメで納得。当日の最大はマダイ1・5キロ。全員が3~12匹の本命を釣り上げ、外道はアイナメ、ヒラメ、フグ、イナダ、ソイなど多数交じり、満足のいく釣行だった。(上州屋日立店・桜井直之)

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