《釣り》茨城・日立沖でタチウオ テンヤでF5サイズ超 ジギングなら数釣りも

茨城新聞
2022年1月29日

1月中旬、茨城県日立市久慈漁港の大貫丸(大貫茂雄船長)でタチウオ釣りに出掛けた。ターゲットとしてはなじみの薄かったタチウオだが、近年は茨城沖に群れが回遊するようになり、今ではこの時季の人気ターゲットとなっている。

船のタチウオ釣りはメタルジグを使用したジギング、イワシをワイヤで固定したタチウオテンヤ、コノシロやサバの短冊を使用するてんびん仕掛け-の3種。これらの仕掛けを同時に同じ船でやるとオマツリになるので、一般的には行わないが、茨城ではポイントの水深が30メートル前後と浅くオマツリのリスクも少ない。多くの船が釣り方を限定したり釣り座を分けたりして、それぞれ違う釣り方の客を乗せている。餌も船によって変わるので必ず確認を。

今回は最も手軽で数釣りできるジギングとドラゴンと呼ばれる大型サイズを狙えるタチウオテンヤの二刀流で挑んだ。

この日用意したメタルジグ(上2本)とタチウオテンヤ、餌はマイワシ

 

 

午前6時に久慈漁港を出て南へ20分ほどでポイントに到着。連日の好釣果の割には周りに船がいない。まずはジギングでお土産確保をもくろみ、メタルジグを投入。すると船長の指示棚に到達するやいなやフォール中のアタリで最初のタチウオがヒット。

そこから待ったなしの連続ヒット。船中あちこちでタチウオが上がる。気付けば他の船も集まってきた。今シーズン、タチウオ初出船の大貫丸だったが、さすがベテラン船長、朝一で良ポイントを探り当てた。

この日ジグの当たりカラーはピンク、グロー(夜光)系への反応が良かった。ピンク、紫、赤金系を中心にグローカラーのものを中心にそろえておきたい。

開始1時間もしないで釣果は10匹超。大型を狙ってタチウオテンヤのタックルに持ち換える。こちらも1投目、指示棚で誘いをかけるとテンヤの重さで曲がっていたさお先が、ぴんっと跳ね上がる。タチウオ特有の食い上げのアタリ。アワセも決まって上がってきたのは体高が指5本以上、通称F5サイズを優に超えるドラゴンサイズだった。

ジギングに比べ獲物の平均サイズが圧倒的に大きいのがテンヤ釣りの魅力。誘いやさお先に出るアタリもさまざまで、積極的に誘ってアワセる「攻めの釣り」なのも人気のゆえんだ。

この日は、タチウオの群れの移動が速いのか、アタリが少なくなるとポイント移動を繰り返したが釣れ続けた。他の乗船者も皆クーラーをいっぱいにして満足顔の帰港となった。(上州屋谷和原店・林忠之)