こだわりのあんこう料理 レストラン4日開業 北茨城「まるみつ旅館」
茨城県北茨城市平潟町の「あんこうの宿まるみつ旅館」(武子能久社長)は4日、旅館の一部を改装したレストラン「あんこうダイニング」をオープンする。旅館のラウンジがあった場所を改装し新型コロナウイルス感染防止策として半個室や完全個室計9室を整備。完全個室ではアンコウのつるし切りの見学や体験(有料、予約制)も楽しめるという。
コロナ禍で宿泊客が激減した同旅館は昨年から、新たな収益源にするとともに「冬の味覚」とのイメージがあるアンコウを通年で味わってもらおうと、ラーメンの提供を始めた。
レストランでは、あん肝を使ったラーメンやあんこう鍋に加え、新たにあん肝の臭みを抑えることにこだわったクリームパスタをメニューに加えた。「ラーメンだとあん肝の風味が強く出て苦手な人もいた」(武子社長)と、臭みを抑えつつ濃厚な味わいに仕上げたパスタソースを開発。粉末状にしたあん肝と生クリームを混ぜ合わせ、具材にパプリカやキノコを使った。
パスタはサラダ、スープ付きで1650円。来年2月末までの限定販売とする。営業時間は午前11時~午後2時。月火曜定休。
これまでは2階の座敷で食事を提供していたが、1階に移すことで調理場との動線も良くした。レストランを同市のアンコウの味を発信する拠点にしたい考えで、武子社長は「将来的には他の飲食・宿泊施設でもさまざまなあんこう料理が出てきて、365日アンコウを楽しめる地域になれば」と話した。
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